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    トゥー・ブラザーズ
    「セブン・イヤーズ・イン・チベット」のジャン・ジャック・アノー監督作品ということで観てみたのですが、さすがに名匠と言われるだけのことはありますねぇ! 演出も脚本もカメラも編集も音楽もすべて素晴らしいです。何より虎たちの演技が素晴らしかったですね。セリフもないのにそのくるくると変わる可愛らしい表情と演技は、他の役者たちを食ってました。いったいどうやって台本読んだのでしょうねぇ・・・読めないか。。いったいどうやって虎たちにあんなに素敵な演技をさせたのでしょうねぇ。。ほんとに自然や動物の撮り方が上手いです!こうなると「子熊物語」も是非観てみたくなりました。

    1920年代のカンボジア。ジャングルの奥地のアンコールの寺院跡でかわいい双子の虎、クマルとサンガが生まれる。両親と共に仲良く平和な日々を送っていたが、ある日遺跡の盗掘にやってきた探検家のエイダンに父虎が殺され、2匹は離れ離れになる。活発だったクマルはサーカス団に売られ、調教されて従順になっていく。一方サンガは行政官の息子ラウールに引き取られて仲良くなっていくが、飼い犬を噛み殺したことから知事のところへ献上される。知事はサンガを果し合い用の獰猛な虎に調教し、サーカス団からラウルも買い取って、園遊会の見世物として2匹を決闘させる。仕方なく決闘を始めた2匹だが、やがてお互いが別れた兄弟であることに気付き、揃って知事の屋敷を逃げ出す・・・。

    撮影には赤ん坊の虎18頭を含めて30頭の虎が集められ、「子熊物語」でも活躍した、野生動物の専門家であり世界的に名高い動物トレーナーのティエリー・ル・ポルティエ氏の協力の下、状況に応じてそれぞれ個性的な虎を使い分けながら、ひたすら辛抱強い撮影を続けて数々の名シーンが生まれたそうです。植民地時代に人間が行っていた略奪や破壊、動物の虐殺は凄まじく、20世紀初頭に10万頭以上いた虎は、今では6千頭にまで激減し、カスピトラやジャワトラ等いくつかの種は絶滅してしまったそうです。今でこそ遺跡も虎も政府によって保護されていますが、絶滅したものはもう二度と元には戻りません。今まで人間がやってきた蛮行に対する警告や自然保護のメッセージも含まれているようです。

    追っ手のエイダンたちによって放たれた火に囲まれているところで、サーカス団に入ってから引っ込み思案になっていたクマルがまず火をくぐって見せて、尻込みしているサンガを促すシーンがいいですね。そして2匹がラウールとエイダンとの別れを惜しむシーンも泣かせます。大きくなりながらも赤ん坊だった頃と変わっていないクマルがかわいいです。2匹は生きていた母虎と再会してジャングルの奥へ帰って行くのですが、願わくばもう人間と出会うことなく無事幸せに生きていって欲しいです。

    2004年仏・英
    監督・共同脚本・製作・原作:ジャン・ジャック・アノー
    製作:ジェイク・エバーツ
    脚本:アラン・ゴダール
    音楽:スティーヴン・ウォーベック
    撮影監督:ジャン・マリー・ドルージュ
    編集:ノエル・ボワッソン
    出演:ガイ・ピアーズ(エイダン・マクロリー)、ジャン・クロード・ドレフュス(行政長官ユージン・ノルマンダン)、フィリピーヌ・ルロワ・ボリュー(マチルダ・ノルマンダン)、フレディ・ハイモア(ラウール)、マイ・アン・レー(ナイ・レア)

    トゥ
ー・ブラザーズ コレクターズ・エディション

    子熊物語


    公式サイト

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    【2005/07/17 01:10】 フランス映画 | TRACKBACK(0) | COMMENT(6)

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